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カテゴリ:吾作のものしり箱( 158 )
昔の温泉は1月17日から
昔、榊原温泉のお湯は神の湯であり勝手には使えません。
正月に「湯初め神事」が行われ、温泉が使えるようになったと伝わります。
湯初め神事は射山神社境内で護摩を焚いて大般若経の転読が行われていました。
1月17日にヒロ(2区)の本願寺(現在の集会所)に保管されている大般若経600巻を入れた長持を青年らが我よ我よと担い手が後を絶たなかったと言います。
それは大般若経を担うとカタクサ(肩の腫れ物)が出来ないと言われてたそうです。
本願寺から大宮さん(射山神社)までは、ハナカケ道を通り神社裏の板橋を渡ったようです。
明治になって神仏分離でこの行事は途絶えました。

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by sakakibara-onsen | 2020-01-17 06:00 | 吾作のものしり箱
榊原温泉で恋の病の御祓(みそぎ)
恋の湯治場・榊原温泉と言っていますが、今始まったことではありません。
温泉の神さまを祀る射山神社は恋のパワースポット、これは最近のブームに乗って始まったことです。
でも鎌倉時代には恋を題材にした和歌がいくつか詠まれています。

夫木集 任信
・一志なる七くりの湯も君が為恋しやまずと聞けばものうし
堀川後度百首 常陸
・世の人の恋の病のくすりとや七くりの湯のわきかへるらん
春夢草 牡丹花
・しるしあらば七くりの湯を七めぐり恋の病の御祓にやせん

等々、神宮参拝の御祓だけではなく恋の病の御祓としても七くりの湯(榊原温泉)は使われていたようですよ。
写真は縁結びの神オオナムチノミコトが大黒像に姿を変え、恋のグッズがいっぱいの射山神社です。

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by sakakibara-onsen | 2019-11-28 06:00 | 吾作のものしり箱
弥次さん喜多さんようこそ
300年ほど昔の「温泉由来記」に榊原温泉の里程表(コース案内)が載っており、東海道から伊勢別街道の脇道として「榊原湯山」への行程が記されています。
椋本(津市芸濃町)から前田(同安濃町)、家所(同美里町)五百野を通り榊原まで5里(20キロ)、弥次さん喜多さんもちょっと脇道して湯治をされたかも知れませんね。
その面影として芸濃町椋本に「右さんぐう道・左榊原道」の道標、同町北神山には「左つみち・右さかきばら」の傾いた道標が見つかります。
その辻を右に取ると少しばかり榊原道の名残がありました。
当時、榊原温泉はお伊勢参りの旅人が湯治に立ち寄られにぎわったと記録に残っています。

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by sakakibara-onsen | 2019-09-25 06:00 | 吾作のものしり箱
仮木戸は伊勢の入口
榊原の一番西の集落は仮木戸(かりきど)でした。
昔々、天照大神の宮として伊勢神宮ができました。
大和国から伊勢国に来るのには布引山(青山高原)を越えて伊勢に入るのですが、布引山の少し北寄りを下ったのは温泉での禊(みそぎ)、湯ごりのためのコース取りが仮木戸だったのでしょう。
斎王など高貴の方が足を止められる所を「仮の××」と呼ばれており、伊勢国への仮の入口だったようです。
この辺りに70年ほど前には集落もあったのですが、今は地蔵堂と道標だけが残っています。

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by sakakibara-onsen | 2019-07-02 06:00 | 吾作のものしり箱
射山神社は榊原の氏神さま
榊原の射山神社は古い古い歴史を持っています。
日本で一番古い神社の名簿、延喜式神名帳(927年)にも名前を連ねています。
射山神社は温泉の神さまを祀ったのが始まりで、伊勢国に神宮が祀られ、榊原温泉で湯ごりが行われていたころとすると、さらにうんとうんと古くからあったのですね。
明治43年(1910年)に榊原村全部の神社を射山神社の合祀して村社、つまり榊原の氏神さまになったのです。
小鳥の声だけが聞こえる静かな射山神社境内には、毎日何人かの方々がお詣りに来られます。
鳥居をくぐり、すぐ左には小さな鳥居と大黒さまの「恋こ槌」があり、拝殿の横には芭蕉の小径が森の中に延びています。
神社と神湯館の間、吾作の好きな竹柵の小径も随分昔からの古道ですよ。

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by sakakibara-onsen | 2019-06-27 06:00 | 吾作のものしり箱
令和初めての愛隣祭
元号も今月になって新しく「令和」になり、もうすっかり馴染んできましたね。
令和から数えると随分といくつかの元号をさかのぼるのですが、明治の終わりごろから大正にかけて、当時の榊原村は奥山(笠取山)一帯に植林をしました。
昭和になって小学校や中学校の校舎、それにプール建設には植林された山の木が活かされ、村はたいへん潤いました。
当時手がけた村長の功績をたたえ、造林翁頌徳碑が射山神社境内に建てられて毎年この時期に「愛林祭」が実施され、現在も残る森林の管理に汗を流されています。
写真は榊原の植林が風車の並ぶ稜線までと造林翁頌徳碑、射山神社境内での愛林祭の模様です。

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by sakakibara-onsen | 2019-05-17 06:00 | 吾作のものしり箱
1円玉2〜3枚で一泊できました
去る4日に創業百周年を迎えられた湯元榊原舘は、宿泊もお値打ちでのスタートでした。
榊原新温泉という日帰り温泉から始まった現在の湯元榊原舘は榊原東温泉榊原舘という名で、昭和8年に旅館を開業されています。
昭和11年の榊原温泉復興祭の後に発行されたパンフレットを見ると、一泊二食付きで2円からだったようです。
ちなみに神湯館は3円からとなっています。
神湯館の料金表を見てください、芸妓花代が1時間1円35銭です。
芸妓さんと今のコンパニオンさんとは違いますけど、ご参考に。
戦時中は旅館の客室を陸軍療養所の静養中の兵隊さんに開放され、榊原舘の前の当時の写真と、昔の新温泉は現在「湯の庄」の名で日帰り温泉が提供されています。

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by sakakibara-onsen | 2019-04-15 06:00 | 吾作のものしり箱
榊原温泉史にまたひとつのシワ刻む
写真は日帰り温泉「湯の庄」と、桜の向こうに旅館清少納言の建物が見えます。
湯の庄は今から100年前の今日 4月4日、その場所で日帰り温泉の「榊原新温泉」が誕生し、昭和の初めには旅館として榊原舘の名で親しまれてきました。
100年経った湯元榊原舘では今日、創立記念日としての企画もされています。
古い写真はその当時の新温泉の建物と入口上部の拡大図、それに昭和13年発行のパンフレットにある前田虹映筆の鳥瞰図です。(クリックしてください)
伊勢神宮の湯ごり(みそぎ)から江戸時代の湯治場と、切れ目なく続いてきた榊原温泉の、また歴史のひとつのシワになるのでしょう。
時代も平成から令和になるように。

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by sakakibara-onsen | 2019-04-04 06:00 | 吾作のものしり箱
とんどの火に乗って帰る年神さま
昨日は榊原の「とんど」でした。
とんどとは左義長、ん?「どんど」じゃないの。
でも榊原では「とんど」です。
1枚目の写真、ここに「どんど」と「とんど」があります。
水がドドド・・・と落ちるのを「どんど」と呼んでいるので、火祭りは「とんど」と呼んで区別しているのです。
昔、榊原の各地で行われていた「とんど」は、ほとんどの地域で7日の「山の神」に合併(?)してしまったのです。
現在は「中ノ山」垣内だけになりました。
14日の午後4時、八幡さまにお参りをして点火です。
元旦にお越しいただいた年神さまが、このとんどの火に乗ってお帰りになると、翌15日は人間のお正月「小正月」を迎え、小豆がゆで祝うのです。
そんな昔から続く地域の行事、いつまでも残したいですね。

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by sakakibara-onsen | 2019-01-15 06:00 | 吾作のものしり箱
夜明け前から火に集う
1月7日、今朝は榊原の各地で山の神行事が行われています。
まだ夜が明けない暗いころから山の神境内で火を燃やし、それを合図に山の神講の仲間が集まります。
そして正月2日に集められた木の枝で作ったカギを善の綱(大しめ縄)に掛けて
「やーまのかーみ よーいしょ」と声を掛けながら綱が切れるまで引っ張ります。
綱が切れると、山の神さんが出てござる。
そこでみんなで餅を焼いて、山の神さんと一緒に初春を祝うのです。
まだまだ榊原には多くの集落で続いている、古い古い行事です。

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by sakakibara-onsen | 2019-01-07 06:00 | 吾作のものしり箱