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平安時代の歌人も湯を愛でた
一志なる 岩根に出づる七栗の 今日は甲斐(貝)なき 湯にもあるかな(橘 俊綱)
〜夫木和歌抄より〜
一志郡の七栗の里にある岩山のふもとから湧く榊原温泉の和歌です。
榊原の古道沿いに「式内射山神社」と刻まれた一の鳥居跡があります。
この場所からお宮の森を眺めるとその後ろに貝石山が見え、貝石山は昔「湯ノ山」と呼ばれていました。
ふもとから湯(温泉)が湧いていたからです。
近づいてみると湯の瀬川からそそり立つのが貝石山、さらに近づくと岩が露出し大きな岩山だったのです。
そこから下を見ると水量は少なくなっていますが唐戸淵と呼んでいます。
冒頭の和歌の作者橘俊綱公は平安時代の人、その頃は唐戸淵辺りから湧く湯が使われていたのでしょうか。

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by sakakibara-onsen | 2022-03-12 06:00 | 吾作のものしり箱
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