前日のブログに榊原第一区のかんこ踊りを小学校で披露したことを掲載しました。
そのとき踊られたのは第一区の「神礼」踊りでした。
榊原では昔、水飢饉の年は雨がなく水不足で稲が育たない、そんなとき榊原川の上流「河内谷(こちだに)」へ行って大滝の滝壺に石や木切れを投げ込んで雨乞いをしたことが伝えられます。
大滝には大蛇が住み、滝壺を汚されると大雨を降らし汚物を流してしまうという伝説を信じ、榊原だけではなく下流の大鳥村(津市大鳥町)の人たちも雨乞いをされたそうです。
この踊り歌には、この伝説が組み入れられています。
文化11年(1814)に長谷川儀蔵さんが作られた第一区独特の踊りです。
● 布引山の半腹に
千筋に落ちる河内(こち)の谷
岩を落とせし山彦の
万里の外に響くなり
竜宮これに通(かよ)わじて
〈返し〉 竜宮これに通わじて
石木切り込むその時は
一転にわかにかき曇り
四方にうるおう雨降りて
布引山遠景
河内谷の大滝
それを踊る