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今も続く榊原の山の神行事
榊原には「山の神」がたくさん祭られています。
そして山の神さんはどこでも2体、男神女神で夫婦の神さまです。
昔から子供の神さんだと言われて子供たちの遊び場にもなっていました。
毎年1月7日に山の神のカギ引き(神事)が行われます。

昔から山村では田と同様に山は日常の生活に欠かせないものでした。
山を守り、山から私たちを守ってくれる山の神です。
年に一度は山の神を山から里に呼び、里人と一緒に新年を迎えよう。
男神・女神は子孫繁栄の願いもあったのでしょう。

榊原の山の神講で共通することは...
1.1月2日に山でカギになる木を伐りフグリ(小石)を付けて山の神に奉納する。
2.1月7日朝、講の人たちが山の神に集まる。そこで...
3.善の綱(しめ縄)を張り、奉納されたカギでそれを引きちぎる。
4.去年のカギなどを薪にして火をたく。
5.楕円形の山の神鏡餅を薄く切って餅を焼く。
6.餅はその場所でも食べるが家で七草粥に入れて家族全員で食べる。
7.山の神の行事(神事)の後「どんぶり」といって会食をする。

各講によって少しづつやり方も違いますが、独自の工夫や簡素化で違っているものと思います。
写真は昨日行われた榊原第1区の丸ケ谷の山の神です。

朝6時、月齢28の月と明けの明星(金星)がきれい。

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山の神の火が上がると人々が集まる。

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そして餅が焼かれる。

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準備された新ワラで善の綱(大しめ縄)が張られる。

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その善の綱にカギが掛けられる。

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やーまのかーみ権現よーいっしょ・・・声を合わせて曳きます。

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やったー、無事に善の綱は切れました。

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今年は男の子1人、男なら裂いてみよ。祀ってあった男体は見事に裂けました。

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各地区の講によって違いはあるけど、これは一例です。
このあと家に帰り七草がゆを食べて、山の神講の宿(世話人宅)でドンブリ(会食)があるのですが、最近は次の日曜日に行っています。
by sakakibara-onsen | 2016-01-08 06:00 | 吾作のものしり箱
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