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カリキド
昨日、真っ赤に色づいたモミジがカリキドの地蔵堂の屋根を覆っていましたが
その横に「やまみち・いがごへ」の道標が新調されていました。
これは地元の「榊原郷土を守る会」が朽ちかけてきた道標を今年8月に建立したものです。
ここに残された伝説をひとつ。

その昔、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が江戸に向かう途中に
伊勢神宮参拝のため、湯ごりで使われているこの道を通って
伊賀から伊勢に向かわれました。
国を分ける布引山(青山高原)を越えるとき
山の稜線で強い西風にあおられて旅笠が吹け飛んでしまいました。
笠を取られたミコトは山を下って
ここカリキド(仮木戸)で村人たちにその話をしました。
「あの山は笠取じゃ。風が拙者の笠を取ってしまった」と。
話を聞いた村人たちは旅をするのに笠がなければ不便だろうと
野良仕事に使う笠を渡して無事に旅を続けられたということです。
それから風力発電の風車が立ち並ぶ辺りを
「笠取山」と呼ぶようになったと伝えられています。

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by sakakibara-onsen | 2008-11-19 11:35 | 吾作のものしり箱
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